會津薬剤師
~Our Vision~
健康サポートプロジェクト
現在、われわれ人間を悩ませる疾病の多くは、早期発見や適切な薬物療法によって回避、治癒、あるいは予後の改善を望むことができます。それにも関わらず、発見の遅れや不適切な薬物療法により、望ましくない経過をたどる方々もいらっしゃるのが現実です。
会津薬薬連携協議会は、会津地区の方々から少しでもそのような病気を減らし、長く健康であり続けるためのサポート役として、薬剤師は大きなポテンシャルを持っていると考えています。
これを踏まえ、「會津薬剤師健康サポートプロジェクト」と銘打ち、我々は様々な活動を行ってまいります。このプロジェクトには薬薬連携を通して薬学的介入を地域で実施し、治療成績の向上、患者満足度の向上に寄与したいという願いを込められています。プロジェクト具体的な内容に関しましては、順次更新を行ってまいります。
地域統一型お薬手帳
会津地区薬薬連携協議会では、2013年より地域統一型お薬手帳「會津お薬手帳」を運用しております。
その表紙は赤べえ、起き上がり小法師、お城ボくんといった会津にゆかりのあるキャラクターで彩られています。背面に関しては、什の掟からヒントを得て策定した「會津お薬手帳 什の掟」が記載されており、薬の自己管理の原則事項がまとめられています。
なお、會津お薬手帳におけるページの内訳は下記のようになっており、従来のお薬手帳と比較して様々な点が改良されています。
サマリーページ
アセスメントページ
服薬指導の際に、薬剤師が確認すべき事項を網羅してあります。また、短時間で効率よく記載が出来るようにチェックボックスを多用しています。メッセージ欄を活用することで、患者と薬剤師、または薬剤師と薬剤師のコミュニケーションが可能です。
薬歴ページ
薬薬連携講習会
薬学的知識向上を図り、地域の皆様へより質の高い薬物治療を提供することを目的として、年間に3回の講習会を企画、運営しております。 薬剤師主催の講習会にすることを大切にしており、講習会開催日の数か月前より準備作業が始まります。当番グループを中心に講習会のテーマ決め、会場の確保、当日のタイムテーブル作成、資材の調達などを進めていきます。 講習会当日は、病院薬剤師と薬局薬剤師が同じテーブルに座り、活発に意見交換を行うことで、顔の見える関係が構築されていきます。



多施設共同研究

現在、会津地区薬薬連携協議会では臨床研究「會津お薬手帳を介した薬剤師業務に対する患者満足度変化の観察研究」を実施しております。 會津お薬手帳以外のお薬手帳を持参なさった患者さんで、會津お薬手帳への切り替えの同意を得られた方を対象に、2回アンケート調査を実施します。初回は會津お薬手帳への切り替え時、2回目は一定期間経過後の再来院時としています。2回にわたるアンケートの結果から、會津お薬手帳を用いた後の薬への理解度の変化、薬剤師の服薬指導への印象の変化と、指導に対する満足度の変化などを観察することが目的です。